ウチの直さん14
- 2023.10.23
- 「ウチの直さん」
第14話 この時の考えは甘かった
今読み返すと、脳天気すぎて笑えてくる。
直さんは、この前年(2019年)に体調を崩しました。
その年の猛暑に加えて、半年以上続いた夜間工事の音が原因で免疫機能が異様に落ち、息をするように吐き戻しをするようになった直は、最悪の胃潰瘍や胃がんではなかったものの、食道を著しく痛めてしまいました。
内臓が元気だったのも幸いでしたが絶食するしかない毎日で、直も私も限界になり・・・正直19年の10月から翌年1月くらいまで、どうしていたか覚えてないです。
そして、ようやく吐き戻しが止んだ(と思われた)2月にこの「ウチの直さん」を開始しました。
勿論「猫絵の練習」が執筆目的でしたが、嬉しかったんでしょうね。回復したと思ったから。
この回の私、本当に嬉しそうだから。
でも、その年の春にまた悪化して。
元々神経質な直だから落ち込みも激しく、何度も自分の身体を舐め、私に頭突きしたり噛みついたり・・・かと思うと、庭でボーッとして。そんな直にずっと寝ずに付き添って・・・。
かと思うと、膀胱炎になったり腎臓の数値が落ちたり、脱水になったり・・・
そんな事を繰り返しながら現在に至ります。
今はメンタルの生薬を与えつつ、夜中は夫婦で交代で、起きても不安のないように直の傍に付いています(起きてひとりだと途端に吐いちゃうので)。
甘やかしかもしれません。
でも若い頃ならともかく、もう最晩年と言っても過言でない歳です。
それなら、在宅で時間の融通がきく私が傍に付いて相手をしていたい。そう思うのです。
今でも、体調には波があります。その度に、このエッセイの更新頻度も少しずつ落ちてきています(ギリギリ週1を保っていますが)。
このブログでも、もし数日更新がなかったら「直さん、具合悪いんだな」と思って下さい。でも、ちゃんと更新しますから。
14話を更新するにあたって、ちゃんと説明しておこうと思いまして、こんな長文になってしまいました。
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
これからも直さんを、応援してくれるとありがたいです。
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はじめまして、こんにちわ。
甘やかしだなんて思いませんし、甘やかしていいんだと思います。
私は去年の夏に、17歳の子を看取りました。
コロナもあって最後の2年ぐらいはほぼ在宅でずっとそばで過ごすことができました。去年の春からは週3日程度の契約にして看病に時間を使えるようにし、それでも突然の通院でリモート会議をキャンセルすることもしばしばでしたが、クライアントが配慮してくれてできる限りの対応をすることができ、腕に抱いて最期のお見送りができました。(そのあと、忌引きだと思ってしばらく休んでいい、と1週間のお休みまでいただきました。)
今でも思い出すと会いたくて泣いてしまいますが、もっとできたことがあったというような後悔はあまりせずに過ごせています。
今は2歳半の子1匹だけですが、若くても体調を崩せば最優先で他のことは後回しですし、それができるよう仕事の融通が効くというのがクライアント選びの第1条件です。社会人としては不十分と思われるところも多々あると思いますが、周りの理解が得られて、自分たちと猫が暮らしていけるのに十分であればそれでよいと割り切っています。
もちろんそういったことができないお仕事の方が多いでしょうが、ちゃびすこさんが在宅で直さんに使う時間の融通が効くなら、ご自身の優先順位をどこまでも押し通して、どんどん甘やかしてあげてください。
長文失礼いたしました。
だおさんへ。
温かい言葉をありがとうございます。最近は、ペットの介護に寛容な人が増えてきて本当にありがたいですね。
それでもつらい時は必ず来るわけで・・・私も後悔しないよう頑張ろうと思います。